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第94回入学式・校長式辞

入学おめでとうございます。

全教職員と咲き誇る156本の桜とともに、272名の新入学生をお迎えいたします。さらに日頃より本校を応援頂いている北村市長、各教育機関、企業団体の皆様、そして大切な学校選択に最もご心配をいただいた保護者の方々にご臨席を頂き、心より感謝申し上げます。

地域の小中学校を「揃って」歩んだ仲間は、この高等学校段階から次第に「それぞれが」ひとりひとりの姿をハッキリ見せ始めます。なぜ勉強をするのか?それは生きるためです。なぜ集合教育をするのか?それは今申し上げた自立への道をしっかりとさせる為です。つまりこれが成人、大人に近づくということなのだと思います。本校では基本問題や基礎的な生活習慣の繰り返しを先ずは求めますが、それは義務教育課程以上に仕上げ段階にあると心得てください。

高校卒業後の大学短大、専門学校や世の中に出れば、応用問題や実用問題を連日解答、解決、あるいは研究しなければならない日々が訪れます。それはどの先輩方も乗り越えていますので、そんなに心配しなくてもよいのですが、やはり今日から黎明生として毎日がどうなるかなと思うことは自然ですが、上級生、最上級生とともに、そして先生方と共に歩むことでまず大丈夫ですし、大いに各自の奮闘を期待するところであります。

新しい仲間とともに本校の建学の精神である「文武両道」、すなわち文芸からくる深い教養を、武芸から颯爽たる躾を身につけて下さい。さらに「師弟同行」、すなわち生徒と教員が、共感:共に感動、共汗:一緒に頑張る、共育:共に育っていく。それが黎明高校創立者、西村繁先生の教育理念です。どうぞ生徒の皆さんは青春をエンジョイして、保護者の方々も黎明ファミリーとして本校教育に、更に深いご理解とご協力をお願いします。

先般の卒業式では保護者の謝辞の中か「チーム黎明」という暖かな言葉が生まれました。これは進路進学の際に本校教職員が時に突き放すよりも、常に暖かく寄り添うことを表していると、ここにご紹介する次第です。

強くてしなやかで進歩する黎明高校をどうぞよろしくお願いします。