今月の推薦図書

感動的な「日本」の力

今月のおすすめ本は、元ウクライナ大使馬淵睦夫 著『いま本当に伝えたい 感動的な「日本」の力』(総和社)です。
 現代の日本がどのようにして国益を守りながら成長し、世界平和に貢献していくかという大命題を考えるには、好著であると思います。著者は外交官として海外から我が国を、そして駐在国を見つめながら民族の歴史や文化を上手に解説してくれます。成田国際空港からさほど遠くない場所に位置する本校に通う皆さんがこの本を読めば、日頃の授業で諸外国との関わりについて思いをめぐらす時間がさらに多くなることでしょう。仕事で訪れたものを含めると、私は約30カ国を三十年余りで回りました。最初にパスポートを持ったのは大学四年生(22歳)の時でした。当時フィリピンと台湾を訪問したことは今でも鮮明に覚えております。皆さんの中には既に海外旅行を経験している人もいるかとは思います。日本を外から見つめた経験がある人にとっても、日本が大きな災害からどのように復旧しているか、また日本の経済的な力をどのように期待されているかなどを考えるヒントになる本だと思います。
理事長・校長 西村 清 先生

出版社総和社