今月の推薦図書

一食入魂

『一食入魂』 小山薫堂 著(ぴあ) 放送作家である著者は、いつ、どこで、誰と何を食べてどんな話をしたかを4年間日記代わりにメモしてきました。そこにはまだ聞いたこともない店、メニュー、そこに繰り広げられる人々の世界のことが興味深く書かれています。読みながら未知の味覚を想像するのも楽しいものです。一方、昼間の会議が急遽中止になれば4時間の休暇を取ってでも軽井沢まで蕎麦を食べに行くところに著者の我儘ともいえる(?)食へのこだわりも面白い。「美味しい食事をするということはいい時間を過ごすということ。いい時間とは家族や友人と楽しい会話をすること、自分自身に人生を問いただすことであり、それが人間の原料になる。」一食入魂、皆さん今日のお弁当も残さずにいただきましょう。

出版社ぴあ