今月の推薦図書

たいがいにせえ

今月の推薦本は、岩井三四二著『たいがいにせえ』(光文社)です。戦国時代の中での歴史小説とまでいかなくても、ほっとするような、あるいはフーンなるほど思うような七つの短編集です。テレビドラマでも時代劇は必ず何所かで放映されていますね。また学園ものや刑事もの、病院ものもありますね。そう人気のジャンルでもあるのは、人は歴史から学ぼうとするからです。この本は日本史の背景を上手に描きながら、今でいう市民ベースの「人」を描いています。そこが読書の秋の中で、頭をフレッシュするのに好適とお勧めする次第です。

 理事長・校長 西村 清先生

出版社光文社