今月の推薦図書

稲の旋律

○今月の図書部のおすすめ本は、旭爪あかね(ひのつめあかね)著『稲の旋律』(新日本出版社)です。都内に住む周囲に溶け込むことが苦手(対人恐怖症)な主人公の女性が衝動的に千葉県の田園地帯にやってきて、手紙を入れたペットボトルを捨てていく。そのペットボトルを拾った水田の耕作者が主人公に手紙をだしたことから文通が始まり、そこから今までしたことのない農業体験をするようになる。田植えを行い、稲が成長していくと同時に主人公にもいろいろな変化がみられるようになる。作物の栽培を通して自分の生き方を見つめ直してゆくこの本を、皆さんにも読んでいただきたく、おすすめ本として選定しました。

                                 推薦者 図書部 大木 康祐 先生

出版社新日本出版社