理事長コラム

第95回 入学式 式辞

入学おめでとうございます。 全教職員と咲き誇る156本の桜とともに、296名の新入学生をお迎えいたします。本校は本年度創立95周年の節目に皆さんをお迎えすることになりました。ここ八街市は市政25周年でもあります。 地域の小中学校を「揃って」歩んだ仲間は、この高等学校段階から次第に「それぞれの」個性が際立って現れ始めます。なぜ勉強をするのか?それは生きるためです。なぜ集合教育をするのか?それは一人ひとりの自立への道をしっかりとさせる為です。つまりこれが成人、大人に近づくということなのだと思います。本校では基本問題や基礎的な生活習慣の繰り返しを先ずは求めますが、それは義務教育課程以上に仕上げ段階にあると心得てください。そして千葉黎明高校は、「黎明ラーニングメソッド」を一昨年より検討準備し、2、3月試行期間を経て、この4月より、さらには5月中旬から本格的に始動いたすことになりました。テンポの良い45分授業やそれを連結した大学並みの90分授業。生徒自身の意思を尊重する特別講座の編成や、それに伴う著名大学からの講師派遣、あるいは土曜日の行事集中や部活動の効率的運用など、全学一体となったチャレンジを開始する記念すべき年となりましたことを、改めてご紹介いたします。新しい仲間とともに「文武両道」、すなわち文芸からくる深い教養を、武芸から颯爽たる躾を身につけて下さい。さらに「師弟同行」、すなわち生徒と教員が、共感:共に感動、共汗:一緒に頑張る、共育:共に育っていく。それが黎明高校創立者、西村繁先生の教育理念です。どうぞ生徒の皆さんは青春をエンジョイし、保護者の方々も黎明ファミリーとして本校教育に、更に深いご理解とご協力をお願いします。地域密着貢献型の伝統高校が、さらに進路活動や部活動を中心とした特別活動に邁進することをご期待下さい。強くてしなやかで進歩する黎明高校をどうぞよろしくお願いします。