理事長コラム

第93回卒業式 式辞 「95周年の絆から結びへ」

卒業生の皆さんご卒業おめでとうございます。そして創立95周年目にして今日卒業式を迎えられましたのは、感無量であります。ご来賓の皆様、国、県、市、教育関係、保護者、在校生、教職員、企業、団体など本学園・学校と深く関わる皆様に見守られ、温かい祝福を頂きましたこと改めて感謝申し上げます。

 さて、卒業生の皆さんには160本の桜と同時に雪が降るという中での入学式でした。そして、直ぐに上級生との対面式、「探してください。友人も自分の立ち位置も、部活動も全て探してください」と私は申し上げました。

 2年生になると「進路を決めてください。黎明高校の中心である2年生の後ろ姿を1年生がいつも見ています。文武両道:文芸から深い教養を武芸から颯爽たる躾を、師弟同行:共に汗、共に感動、共に育むを実践してください」と自立への自覚を促しました。

 3年生になると部活も行事も授業もラストランの中で「決めてた進路に向かって頑張ってください」。つまり、「探す」「決める」「頑張る」と私は申し上げました。

 また昨年4月からは「黎明ラーニングメソッド」が導入されて、45分授業を7コマから8コマ、一般教養から受験講座までの広い範囲での特別口座の自由受講。週日と週末の使い分けの明確化によって円滑な部活動時間の確保と行事設定が導入された中で、クラスメイトや教職員と共に先頭を切って頑張られました。今日は昨日の前日式を含めて、皆さんに感謝申し上げます。ご苦労様、ありがとうございます。

 最後に、こうした入学から卒業までの間、クラスや部活動の仲間、師弟との出会い、ライバルとの良い意味での競争、ご家族とのふれあいなど様々なシーンで得た人と人との「絆」を、本日の卒業をもって喜びある「結び」として頂きたいと思います。本校で得られた「絆」と「結び」は、この先の人生で大事な得難い「友情資産」となって、皆さんの大きな幸せの中心につながることと思います。それらは一人一人が仲間とともに「あるべき姿」、つまり理想や真理を追究し、新たな出会いの運命を開くことが期待されるのです。

 黎明高校は西村繁先生が、現在の県立長生高校を設立された千葉天夢先鋭(叔父)を手本として地域青年のために設立した伝統校です。地域密着貢献型の私学として千葉教育大賞特別賞の受賞、文科省からはユネスコスクール優良実践認定、東京オリパラ教育実施校の認証も頂きました。体育会、生徒会文化部の活躍ぶりと、生徒一人一人の進学進路にあたっては、中学校、大学、専門学校、進学塾、企業団体、市民の皆様、同窓会、保護者の皆様と学園・学校関係者の全て御蔭と改めて深く感謝申し上げます。この卒業生に続いて、在校生ともども今後とも宜しくご指導願います。

 最後になりましたが、三年間ご指導頂きました先生方には、若い高校生の人生に伴走し、指導、支援頂き学園を代表してお礼申し上げます。改めて有難うございました。

 以上をもちまして理事長・校長としての式辞とさせていただきます。