理事長コラム

第96回入学式 式辞

入学式式辞「黎明ファミリーのスタート」   2018年4月7日

千葉黎明学園高等学校
理事長・校長  西村 清

入学おめでとうございます。 全教職員ともに、275名の新入学生を歓迎いたします。 昨年度創立95周年の節目を終えた本校は次の100周年に向かって皆さんと進むべき年を迎えました。2020年には東京千葉オリンピックパラリンピック、本校はそのオリパラ教育実践校に指定されております。もちろん高大接続改革の初年度も同じく2020年度からとなります。こうして今までは地域の中で揃ってのスタートを概ね歩んでこられた皆さんですが、これからはチャンスの平等はあっても結果については一人ひとりが自立される、即ち大人の選択に入っていくのが高校生活です。本校では基礎問題や基礎的な生活習慣の繰り返しを先ずが求めますが、勉強などは次第に応用問題に入ること、即ち仕上げ段階に入っていくと心得て下さい。 黎明高校では、「黎明ラーニングメゾット」を一昨年度よりスタートし、この三学期には日課などの改良を加え、特別講座の見直しも含め、二年目の本格的始動となりました。テンポの良い45分授業やそれを連結した大学並みの90分授業。生徒自身の意思を尊重する特別講座の編成や、それに伴う著名大学や企業団体からの講師派遣、あるいは土曜日の行事集中や部活動の効率的運用など、全学一体となったチャレンジを展開いたします。

この入学式の土曜日実施もその一つであり、今年からは進学を重視する高校として一学期の学園祭、二学期の体育祭開催と大きな行事を進路活動の流れに沿うように改善いたしております。またサマーキャンプの海外はオーストラリア研修、国内は富士登山と二本立てを提供しています。修学旅行は数年を重ねた被災地訪問を含む東北地方と北海道に参ります。

新しい仲間とともに「文武両道」すなわち文芸から深い教養を、武芸から颯爽たる躾を身につけて下さい。さらに「師弟同行」すなわち生徒と教職員が、共感:共に感動、共汗:一緒に頑張る、共育:共に育っていく。これが黎明高校創立者、西村 繁先生の教育理念です。どうぞ生徒の皆さんは青春をエンジョイし、保護者の方々も共に黎明ファミリーとして本校教育に、更に深いご理解とご協力を願います。進学を重視し地域密着貢献型の伝統校が、95周年を経由して100周年に邁進できるようにご期待ください。強くてしなやかで進歩する黎明高校をどうぞよろしく願います。