理事長コラム

第95回卒業証書授与式 祝辞 『令和の未来へ』

 ご卒業おめでとうございます。95回目の黎明高校卒業生は令和初の証書を胸に飛び立ちます。廣瀬校長も佐々学年主任も初めての式場で深い感動を得ていることと拝察します。

 さて、この学年は令和初、学園学校初づくしと、卒業式が新型コロナ肺炎対策中という大変な時期に三年間を過ごされました。例えば、欧米を一年間に渡って留学視察された創立者西村繁先生に倣い、国内の被災地を含む東北修学旅行に加え、有志によるオーストラリア研修を初めて行った学年でありますし、文武両道さらに文武双全を考えたことも併せ、全国でも高校レベルでは類例のない総天然芝PJに全員が取り組んで、その完成をもって体育祭を見事に行った学年でもあります。さらに今の今まで、今日明日からも含めて完成したばかりのRLM棟にて進学進路の勉学に励んで、国立難関私立大など見事な実績を残した学年でもあります。

 一方で、部活動は「入る」「作る」「楽しむ」の本校らしさの中で、体育会自転車競技部、ゴルフ部が新たに設立されて関東大会や全国大会へ直ぐに出場して、その名を轟かせ、演劇愛好会も設立公演を行う大活躍振りでした。それは、二学期から移動した一学期での学園祭の大成功や、三年生の夏から秋に連続 暴風雨に襲われた千葉県のなかで、ボランティア活動、本校復旧のお手伝いなど、随所に「積極的な生徒たちと、それを指導し見守る教員集団の賜物:即ち師弟 同行(共汗、共感、共育)」と思う次第です。また大事なことは、黎明ファミリーとして早朝からお弁当づくりや進路相談に乗られた保護者様の黎明教育への 深いご理解があればこそと思います。改めて感謝申し上げます。

 最後に、本日は国、県、市、地域、PTA、後援会、同窓会、なによりも数多くの出身中学校の先生方がご列席いただく予定であったことに大きな感謝を申し上げます。 ありがとうございます。四月には疫病対策も一段落した中に、黎明100周年には最上級生になる予定の新一年生が、新デザインの制服に身を包んで、本会場に姿を現わします。オリパラ教育指定校として夏を迎えた後の2022年には、 創立100周年となる黎明高校を今後ともご支援ご指導いただきますよう伏してお願い申し上げます。改めて卒業おめでとうございます。

 

 新型コロナウイルス等感染症対策の為、卒業式の日程の前倒し、式次第の変更などでご心配とご迷惑をお掛けいたしましたことは、衷心よりお詫び申し上げると同時に、緊急性や安全性にご理解を頂きます様お願い申し上げます。