最新情報

第100回入学式 校長・式辞

式 辞

校庭の桜が咲き誇り、春爛漫のこの良き日に、令和四年度入学式を挙行出来ますことは、校長として大きな喜びであります。
先ほど、本校への入学を許可しました三三八名の新入生の皆さん、入学おめでとう。
皆さんは、記念すべき第百回目の新入生です。教職員並びに在校生一同、心から祝福し入学を 歓迎いたします。

本校は「建学の精神」として、「文武両道」「師弟同行」の二つを挙げています。
「文武両道」とは、学習活動と特別活動(部活動や生徒会活動)の両立を図り、心身の耐性や徳性を養います。「師弟同行」とは、教師と生徒が学習活動や特別活動などで 共に行動し、 共に汗を流し、共に感動し、共に育むこと によって、互いの信頼関係を確立することを目指します。
以上の事柄を入学にあたっての心構えとしてください。

本校は、創立者・西村繁先生によって1世紀前、1923年(大正12年)に設立されました。大正、昭和、平成、令和と、この4つの時代を通して、地域に根ざした教育を続けてきた伝統校であります。黎明生としての矜持を持って、これからの高校生活を過ごしてください。

さて、本校は近年、創立100周年に向けて、 グランドの天然芝化、教育棟としてRLM棟の建設、教室棟のWi-Fi完備、体育館の空調設備など、施設設備の充実を図ってまいりました。これからも体育館のリニューアルなど充実した施設の計画を進めてまいります。また、創立100周年記念式典は、来年2023年、令和5年秋に予定しています。
改めて皆さんと お祝いすることを楽しみにしています。

ここで話題を変えて、民法改正の話をしたいと思います。
令和4年4月、民法が改正され、成人年齢が20歳から18歳に引き下げられました。
本日、入学してきた皆さんは、高校3年生の在学中に、法律上は成人・大人として扱われます。
法律上、大人になるということは、保護者の同意無しで法律行為が可能となります。
例えば、パスポートやクレジットカードの発行といった契約行為、更には結婚も、法律上は自分の判断で可能となります。
今までは、高校卒業後2年間、20歳に達するまでは、未成年としての扱いでした。
ここにいる皆様は高校3年生の18歳になった時点で、法律上大人としての自覚を求められることに なります。しかし、高校生は大人としての経験や判断力はまだまだ未熟です。
どうか保護者の皆様におかれましても、お子様の卒業までは、引き続き温かいご支援ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。

ここで、ルールとマナーについて、話をしたいと思います。
はじめに、ルールについてです。ルールは「規則」のことです。
先ほど、民法の改正についてお話をしましたが、法律は国家が定めたルール・規則です。
スポーツにも、必ずルールがあります。ルールは、決められた事を守らなければ、ペナルティー・罰則があります。
次に、マナーについてです。マナーは、人と人の関わり合いの中で、然るべきとされる礼儀・作法のことです。食事の時のテーブルマナー、冠婚葬祭時のドレスコード、公共の場での節度ある行動など、守るべきマナーは社会生活で数多くあります。マナーはルールと違って、マナー違反に対する明確な罰則はありません。

(私は、今、式辞を述べています。このような場で静かに話を聞くことは、人としてのマナーになります。)

これからの高校3年間、皆さんは社会的マナーを 数多く学ぶことになります。社会的マナーを幅広く身につける為には、クラブ活動、生徒会活動といった学校内の活動に限らず、校外のボランティア活動といった多くの活動に参加することをお勧めします。様々な場面で、適切なマナーを身につけることは、充実した高校生活とこれからの人生の自信と信頼につながります。皆様の頑張りに期待しています。

最後になりますが、保護者の皆様、本日はお子様のご入学おめでとうございます。
今日までお子様の成長を支え、応援してきた保護者の皆様も喜ばしい日であろうと存じます。
高校時代は、多感で悩みも大きいからこそ、仲間と共に支え合い、深く学ぶことができる人生の大切な時期です。
我々教職員一同、全力で、お子様の成長をサポートして参ります。
どうか保護者の皆様におかれましても、お子様の卒業までの3年間、引き続き 温かいご支援ご協力のほど、重ねてお願い申し上げます。

令和4年4月7日
千葉黎明高等学校
校長 吉田 英雄